STOCK CAR
¥4,500,000〜
年式
昭和27年
ハンドル
右
排気量
2440cc
乗員定数
5人
駆動方式
2WD
ミッション
4速
燃料
ガソリン
その他
-
走行距離
86,300mi
修復歴
有
喫煙・禁煙
禁煙
車検
2024(令和6)年2月
エアコンなし
一部皮シート
◎ライレー社の創業 ライレー社は、1,895年当時織物工業が盛んなイギリス、 コベントリーの一角で代々織機の製造をしていた。しかし 1,870年頃からドイツなどの同業者の競争に敗れ、衰退の一途を辿ることとなった。家長のウイリアム・ライレーは、めはなの聞く人でいち早く事業の転換を図った。それは当時自転車が勃興してきた時代で(1890年)、自転車の製造業に乗り出した。織機製造の技術を生かし、たちまち優れた品質の自転車を作ったため、人気となり自転車製造の分野で、会社を伸ばすことが出来た。その頃織物の町にも自動車が少しづつはいってきていたおり、中でも四男坊のパーシーは興味を示し自動車づくりを独学で始めた。 参入から2年、空冷のエンジンを積んだ4輪車を作成した。 これがライレー社の始まりである。 その後着々と事業を拡大し、高級車メーカーとして英国 で名の通るメーカに成長した。 ◎中でも1926年に出した「999」、ナインシリーズは、大成 功を収めライレーのブランドを確固たるものとした。その頃 他社の車の巡航速度が50mail/hていどの時代に、60 mail/hのスピードを確保し、優れたロードホールディン グと強力なブレーキ性能を持ち併せたためたちまち人気 車となった。中でもこの時搭載したエンジン(1089ccOH V)の機構は、その後40年近くに渡って、ライレーの基 本となって受け継がれた。 ここでその特徴を見てみよう。 特徴的なのはシリンダーヘッドが現代のエンジンに通じる、 燃焼効率の高い半球型クロスフロー方式となっていること。 そのためにカムシャフトを2本、左右のエンジン肩の部分に 置き、また高回転を可能にするべく短いプッシュロッドでシリ ンダヘッド上部に位置する、左右2列のロッカーアームを介 して、バルブを解放した。現代のDOCにつながる先進的な 機構をもつエンジンだった。 ◎ライレーはその後、順調に台数を伸ばしたが、コストを無視して車輌のバリエーションを増やしすぎたため次第に、経営が行き詰まり、幾度かの他メーカへの吸収合併を経て、1969年には、ライレーブランドの車はその幕を閉じた。 ※1938年に大手企業のナッフィールド (Nuffield Organisation )傘下となる。 BMCへの移行を経てブリティシュ・レイランド (British Leyland Motor Corporation )の一ブランドとなった。今日そのブランドの商標権はBMWが所有しているが、この名称での自動車生産は1969年以降途絶えている。 ◎ここで掲載しているライレーRMs1952年型セダンを見てみよう。 車体は、英国の良き伝統の香りが漂うフォルムを持つ。ライレーブルーのエンブレムをつけた縦型ラジエータグリルを傾斜して置き、フロントから長く伸びたスマートなボンネットのライン、黒のレザートップルーフを持ち、クラシカルな長い美しいトランクラインと続き、トラッデショナルな美しいボディとなっている。室内もインテリアの随所にウッドパネルが使われ、素敵で落ち着いた物となっている。流石に現代の我々には重いステアリングホイール、効きの鈍いブレーキだが、2.5L-SUツインキャブ搭載、ショートプッシュロッド、100HPの力は侮れず、アクセルをふむと、大きな音を震わせ爽快な加速する。面白い車だと思う。 イギリスの大きな体のドライバーに負けず、時々はダブルクラッチも多用してストンとシフトするテクを使いながら走ると、車を操る楽しみが癖になる、これぞクラッシクカーを持つ喜びが湧いてくる。 それにしても英国の車には、ブリティッシュグリーンがよく似合う!!